古さを、品のある存在感へ

「今風でスタイリッシュに」。お客様の第一声はとてもシンプルでした。
建て替えも視野に入りましたが、現地で既存の鉄骨や基礎を確認すると、骨組みはまだまだ使えると判断。
ならば、良い骨格はそのままに、意匠と光の設計を刷新して現代の街並みに映える“顔”へ。
私たちは“リメイクの楽しさ”を込めたリフォーム計画をスタートしました。
角丸ヘッドの美点を受け継ぐ、全体設計

この看板の魅力は、上部の角丸ヘッドにあります。
かつて相応の手間をかけて作られたことが伝わる造形で、ここを活かすことが全体クオリティを押し上げる鍵でした。
意匠は艶消しブラックを基調に、ボディラインがすっと立ち上がるスリムな面構成に。
視線を下へ誘うと、足元はステンレス巻き。
マットの落ち着きと金属の光沢がつくる上質なコントラストで、単色の“のっぺり”を避け、素材感そのものをデザインとして成立させました。
“見せない”という贅沢


既存の柱はあえて見せません。柱を覆うカバーで一体化し、電気配線やボックスも極力表に出さない納まりに。
道路からの第一印象は、余計な情報を削ぎ落としたクリーンで端正な佇まい。
屋外広告に必要な視認性と上質感を、最小限の要素で両立させています。
文字は薄く、光は柔らかく



主役のロゴはステンレスの立体文字。厚みは“あえて薄め”。
立体文字は厚ければ迫力は出ますが、厚すぎると品が落ちたり読みにくくなる。
サイズとバランスを繰り返し検証し、品位と可読性のちょうど良い厚みに落とし込みました。
照明は側面発光(バックチャンネルのように文字の輪郭が淡く広がる表情)。
点灯すると、暗い空間にふわりと浮かぶグローが現れ、日中のシャープな素材感が、夜には静かに光をまとったアイコンへと切り替わります。
眩しすぎないため、視認しやすく、環境にも優しい光です。
リフォームという選択の価値

新規製作に比べると、リフォームは手間も段取りも増えるのが正直なところ。
それでも、“使えるものを活かして美しく更新する”という思想は、モノづくりの喜びそのもの。
既存の良い構造を尊重しながら、仕上げ・納まり・光の設計で今の解を与えることで、コストを最適化しつつ、印象をゼロから塗り替えることができます。
完成後のファーストビューは、昼も夜も“新設級”。艶消しブラック×ステンレスの質感、そして側面発光の上品な余韻が、企業の品格を静かに語ります。
デザイン・仕様の要点
- トーン:全体は艶消しブラックで統一し、下端のみステンレス巻き。
→ マット×メタルのコントラストで高級感と量感を両立。 - 表示:ステンレス製の立体文字(薄めの厚み設計)
→ 厚すぎによる“野暮ったさ”を回避し、可読性と品位を確保。 - 発光:側面発光(バックチャンネル風のグロー)
→ 夜間は輪郭がふわりと浮かぶ演出に。昼夜で表情が切り替わります。 - 構造:柱を全面カバーし、配線・ボックスを極力見せない納まりに。
リフォーム効果
- 新設並みの印象刷新を、既存活用でコスト最適化
- メンテサイクルの延伸(防錆・配線再整備・LED化)
- 昼は素材感、夜は発光で、24時間の誘目性を確保
施工の流れ
解体・スケルトン化



旧板面と照明を撤去し、骨組みを露出→再利用部の錆処理・補修。
角丸ヘッド意匠の新造作

既存の良さを踏襲しつつ、Rの通りと面精度を調整。
仕上材施工



艶消しブラック、下部ステンレス巻きで締め。
点灯試験・最終検査


近接・遠景・夜間で視認性と均一発光を確認。
まとめ(施工データ)
- 施工エリア: 茨城県石岡市
- 設置場所: 路沿い自立式メイン看板(角丸ヘッド)
- 仕様: 既存骨組み活用/柱フルカバー化/艶消しブラック仕上げ+下端ステンレス巻き/ステンレス立体文字(薄め)/側面発光LED
- ポイント: 良質な骨格を活かし、素材と光で“今風”に刷新。 昼はマットな質感、夜は輪郭が浮かぶ発光で、上質さと視認性を両立。
広報企画社のグランドサインでは、
「看板が古くなってきた」「一部だけキレイにしたい」といった部分的なメンテナンス・リフォームにも柔軟に対応しております。
看板は、“顔”であり、“案内役”でもある重要な存在です。気になる劣化がある方は、お早めのご相談をおすすめします!
茨城県に店舗・支店・工場をお考えの担当者様
お気軽にメールにてお問合せください!